ワンポイントアドバイス
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 第5回  燃料のお話
 ガソリンスタンドのことをSS(サービスステーション)と呼ぶということは、前にお話しました。
皆さんがSSといって一番に連想されるものは・・・燃料ではないでしょうか?
今回は、一番身近な燃料についてお話しましょう。
SSで取り扱っている燃料は主に4種類。「ハイオクガソリン」「レギュラーガソリン」「軽油」「灯油」です。その他に「重油(規格により数種類がある)」を扱うお店もあります。
どの燃料もタンクローリーで運ばれてきます。タンクローリーは全国にある「油槽所」で荷積みをし、各SSに配送するのです。
SSといえば「ガソリン」が一番思い当たるのではないでしょうか。ガソリンは2種類に分かれます。「ハイオク」「レギュラー」です。違いは「オクタン価(※1)」と言う指数の数値です。
SSで扱うガソリンは無鉛です。20年程前までは「有鉛ハイオク(※2)」を扱っていましたが、現在は販売されていません。
ハイオクとレギュラーの違いは耐ノック性のほか、ガソリンに混入される添加剤にも違いがあります。ハイオクは、より清浄性を向上させ、耐ノック性を向上させる添加剤などが使われているのです。ガソリンは非常に引火しやすい性質の為、取り扱いは特に注意が必要です。誤ってストーブに入れたりすると火災を起こしたりします。
トラックの主燃料の「軽油」。宇佐美が日本一販売している燃料です(※3)。ガソリンと同じ様に「セタン価(※4)」という指数の数値で評価されます。昨年より環境対策で、従来の軽油より硫黄分の少ない軽油(硫黄分50ppm:従来の10分の1程度)を販売しています。よく言われるように、冬季の軽油は地方により少し違います。低温になると軽油の中に含まれるワックス分の凝固が起こる(俗に“凍る”)ため、寒冷地仕様の軽油があるのです。スキー場等にいかれる方は、現地で軽油を購入してください。
皆さんに一番身近な燃料の「灯油」。一般家庭では主に、ストーブやファンヒーター・セントラルヒーティング等で、暖を取る為に使われます。お風呂や床暖房などで使われるお宅もあります。多くの方は、18リットルのポリ缶などで購入されますが、降雪地域ではタンクを設置されているお宅も多く、冬季は月間200リットル〜300リットルを使われるようです。
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私たちのSSに燃料を運んでくるのが、タンクローリーです。
皆さんの街中でも色々な色のローリーが走っていると思います。ほとんどのローリーはそれぞれの元売(石油の販売会社)の塗色で走っています。商社などの自社ローリーは商社のマークが入っていたりしますが、同じ油槽所から配送されることが多いのです。
ローリーのタンク(荷室)は複数の部屋に区切られています。ローリーの後ろにはどんな物を積んでいるのかを表示してあります。
SSに入ったローリーは、写真のような注油口にホースを繋ぎ、荷卸をします。この時、間違っておろさないように、ローリーの積荷内容をローリーに登って点検し、注油口を立会い確認した後、燃料をおろすのです。また、発生した静電気を逃がす為、アースを接続し、コンプレッサー等は使用せず、重力のみでおろします。火花が飛ばないよう細心の注意でおろされるのです。もちろん、乗務員の方や宇佐美の社員の制服は静電防止です。

燃料といっても様々な種類や用途があります。用途に合った燃料を使用しなければいけません。

また、燃料は“劣化”します。前の年に買った灯油と、今年買った灯油を較べると、火力が違うのが良くわかります。
特に、ポリタンクで保存されていた燃料は、ポリタンクの成分が溶け、燃やすと目が痛くなります。結露によって水の混入もあるでしょう。適度な量を購入し、使い切ることが大事です。もしシーズンが終わって使い切れなかったら、近くのSSで処分を依頼したほうが良いでしょう。
普段何気なく見ているSS。そこで販売されている燃料などは、説明も余りありません。
なぜ「給油中エンジン停止」なんだろう?と思われた方も多いと思います。
燃料は取り扱いを間違うと、大きな事故に繋がります。静電気や火気は厳禁なのです。
1度車を降りてSSを見てみませんか?色々な発見があるかもしれません。
※1 オクタン価・・・エンジン内での耐ノック性(ノッキングしにくさ)を表す指数。最もノッキングしにくいイソオクタンのオクタン価を100、最もノッキングしやすいノルマルヘプタンを0として表す。
※2 有鉛ハイオク・・・オクタン価を高めるためにガソリンに「四塩化鉛」を添加していたガソリン。しかしこの成分は毒性が強く、「排気ガス規制」が厳しくなると使用が禁止された。当時ハイオク仕様のエンジンはバルブの保護をこの四塩化鉛に頼っていたため、現在は無鉛ハイオク+添加剤で代用されている。
※3 日本一の販売量・・・単一グループの年間燃料販売量は宇佐美が日本一。
※4 セタン価・・・軽油の着火しやすさを表す指数。エンジンの構造上、軽油は着火しやすい方がノッキングを起こしにくく、軽油はセタン価で表される。通常のセタン価は53〜55位。更にセタン価を高めたのが「プレミアム軽油」
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