ワンポイントアドバイス
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 第4回  縁の下の力持ち
会社員のKさんは、残業で帰宅時間がかなり遅くなりました。
♪普段走りなれた通勤コース・・・。車もすいているし、ちょっと飛ばして帰るかな?
Kさんは、アクセルを踏み込みました。メーターが70kmを過ぎる頃・・・。
「んっ?」ステアリング(ハンドルと言うよりカッコいい!)から振動が出始めました。
「何だこれ?」左右に少しずつ揺れながらかなり振動しはじめました。
まるで、マッサージのようだ・・・どうしたんだろう?故障かな・・・
思い出してみても・・・最近、車を触ったのは、インターネットオークションで中古タイヤホイールセットを落札し、自分で取り付けただけなんだけど・・・。
では、Kさんの車には、いったい何が起こったのでしょう???
原因は“ホイールバランス(タイヤバランス)の狂い”だったのです。ちょうど良いホイールセットが安く買えたのですが、「バランスなんて取らなくってもいい」と判断してしまったことで、振動が発生したのです。
振動は止まるのでしょうか?今回は知っているようで知らない“ホイールバランス”のお話です
皆さんは、ホイールバランスという言葉をご存知でしょうか?
ガソリンスタンド等で、タイヤ交換を依頼すると必ず聞かれますよね?
作業料金で、「タイヤの組替とホイールバランスが○○円必要です・・・」などなど・・・・。
タイヤの組替は、ホイールにタイヤを組み込む作業だと想像がつくでしょうが、ホイールバランスとなると・・・・そう確かにお客様に『何それ?』聞かれた事も多々ありました。案外わかっているようでわからないのですね。
バランスという位ですから、ホイールの重さが関係しているのでは?そう思った方!半分正解です。タイヤの重さ、丸さも関係しているのです。
ホイールやタイヤは“真円(ホントのまんまる)”ではありません。製品はそれに近いというレベルなのです。という事は、丸く作られたタイヤやホイールも微妙に変形しており、重さに偏りがあるのです。
ご存知のとおり、タイヤとホイールは、常に回転するものです。スピードが上げれば上がるほど、遠心力も増大してきます。そのためバランスが取れていないと、ある程度の回転数を境に振動が発生してきます。この振動が、ステアリング(ハンドル)及び車体にまで伝わり、「何だ!この振動は!」と、体感する事になります。
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ここで、先ほどの話です。会社員Kさんは、ネットオークションで購入したタイヤセットのバランスウェイトが外れていたか、調整されていない(中古なので走行してバランスが狂った)ホイールセットを購入し、装着した可能性があります。
こういった場合には、必ずバランス調整(確認)が必要なのです。

では、どうやってホイールバランスをとるのでしょうか?これには、「ホイールバランサー」という専用の機械を使います。
ホイールにタイヤを組み込み、機械にセットして規定の回転数まで回しながら、ホイールの内側と外側のアンバランス数値を測定します。数値はバランスウエイトの単位(g)で裏表にそれぞれ表示されます。これを測定した機械は、タイヤを組み込んだホイールの重い部分の対角線上(反対側)に表示します。
この部分に「バランスウエイト」をセットします。
重い部分を軽くする事は出来ません。その反対側に同じ位のオモリをつける事で、回転運動をスムーズにする。これがバランス調整です。
バランスウエイトはこんな物です。用途によって形状が変わります。
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バランスウェイトは、ホイールのリム部(ホイールの内側と外側の端の部分)にハンマーで打ち込み食いつかせるように止めます。ウェイトは、ホイールの内側と外側にかなりの強さで固定されますので、何らかの力が加わらないと、ウェイトが走行中に外れる事はない様になっています。例えば、路肩の縁石にホイールをこする等しないと外れません。
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また、アルミホイールなどで、リムにウェイトを打ち込めない場合、板ウェイト(貼り付け)を使います。この場合、ホイール外側のアンバランス数値を、ホイールの内側で測定できるよう、ホイールバランサーを設定して調整します。こうして、板ウェイトを貼り付けて使用する事で、ホイールの外側には何もない、デザイン上もすっきりしたホイールになります。
ホイールとタイヤは両方が新品であっても、バランス測定は必要です。
それぞれ、重さの違う部分がある部品を組み合わせるのです。当然、アンバランス数値も同じではありません。同じホイールに同じタイヤ(同じ種類・同じタイヤ)を組んでも、組み合わせが変わればアンバランス数値も変わります。
調整数値は、15インチタイヤ(ウイッシュなどの純正装着サイズ)の場合で1本あたり、10グラム〜40グラムのウェイトを打ち込む事が一般的です。
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購入時にバランス調整をしているのに、ホイールセットのアンバランス(振動)が出る例をいくつか紹介しましょう。
1. パンクして、ある程度そのままのタイヤで走行した。(タイヤとホイールの位置がずれた)
2. 駐車場の縁石にホイールをぶつけ、変形した。(ホイールがゆがんでしまった)
3. タイヤをぶつけてタイヤの横の部分が膨らんだ。(タイヤ内部のスチールワイヤーが損傷した)
4. タイヤが磨耗して溝の部分がなくなってきた。(タイヤの片減りなどで形が変わった)
このように、ホイールに何らかの力が加わり、タイヤにトラブルが出た場合にはアンバランスになる場合があります。特に3.の場合はタイヤ交換も必要となります。

これらバランスの狂いは、前輪のタイヤ・ホイールの場合に顕著に現れます。
後輪のタイヤはステアリング(ハンドルですよ〜)に直結していないので、手首ではわかりにくいのです。
しかし車体の振動として感覚の鋭い方や、高速走行時には体感する事があります。ホイールバランスは、4本とも測定・調整しましょう。
冬用⇔夏用タイヤに履き替える時、タイヤローテーションの時など、磨耗などにより誤差が大きくなっている場合が多くあります。脱着時のホイールバランス調整をお勧めいたします。
タイヤ・ホイールの事で気になる事があれば、宇佐美のSS(※)でお気軽におたずね下さい。
※一部のSSでは取り扱っていない場合があります。
 ホイルバランサーの写真提供  
    小野谷機工株式会社 http://www.onodani.co.jp/
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